マスク

マスクが『まもる』

サージカルマスクの目的は感染予防であり、血液、体液由来の病原菌飛沫に曝露するリスクを低減したり、着用者から周囲の人への曝露リスクも低減します。
感染性病原ウィルスが単体で微粒子として空気中に浮遊する場合には、サージカルマスクでは対応できないとして、N95やDS2クラス以上の防塵マスクが使用されます。

平成19年新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)に対して政府が公布したガイドラインの中で下記のように指示しています。

医療施設等における感染対策ガイドライン

  • *医療施設等で患者に接する職員、患者の汚物等を取り扱う職員はサージカルマスクを着用する。
  • *除圧管理された患者病室に入る職員はN95マスクを着用する。
  • *患者が病室から出るときはサージカルマスクを着用させる。

個人、家庭及び地域における新型インフルエンザ対策ガイドライン

  • *咳やくしゃみをする人は飛沫の拡散を防ぐために積極的にマスクを着用すること。この場合のマスクは不織布製マスクである。

日本では法的なサージカルマスクの呼称や性能に対する規定はありませんが、米国に性能指数を表すASTM F 2100-11という規格があります。
素材としてのフィルタ性能に限定した試験方法としてJIS T 8062があります。

適用範囲

血管から噴出する血液又はその他の接触から防護しようとするフェイスマスクに対する試験方法です。

  • ※ASTMとは米国材料試験協会(American Society for Testing and Materials)の略
  • ※N95とは米国国立労働安全衛生研究所(NIOSH)の規格で Not resistant to oil, 95%の略です。「耐油性のない0.1~0.3μmの微粒子を95%以上除去できる」
  • ※DS2は日本の厚生労働省が定めた規格でほぼN95と同等性能です。

サージカルマスク性能指標 (ASTM-F2100-11)

特性 バリアレベル1 バリアレベル2 バリアレベル3
PFE ≧95% ≧98% ≧98%
BFE ≧95% ≧98% ≧98%
液体防護性 80mmHg 120mmHg 160mmHg
⊿P <4.0mmH20/c㎡ <5.0mmH20/c㎡ <5.0mmH20/c㎡
燃焼性 Class I Class I Class I

PFE(微粒子ろ過効率)

Particle Filtration Efficiencyの略で、細菌を含む粒子(4~5μm)が除去された割合をパーセントで表し、着用者の咳やくしゃみの飛沫遮断性を示します。

BFE(微生物ろ過効率)

Bacterial Filtrationの略で、試験粒子(約1μm)が除去された割合をパーセントで表す。

液体防護性

マスクの基布に対して、血圧に相当する80、120、160mmHgの圧力をかけた場合の人工血液の透過性を試験し合格した圧力を表記します。

⊿P(吸気抵抗)

息のしやすさを表す指標で、数値が小さいほど呼吸が楽です。息苦しさの基準は個人差があり、呼吸量、運動量などによっても感じ方は変わります。

燃焼性(延燃性)

燃えやすさの指標で数値が小さいほど燃えにくいことを表します。

PFE、BFEはフィルタ素材の性能ですので、マスク本体の性能を表しているものではありません。
鼻周りや頬部分に隙間ができると上記数値のような効果を得ることは難しいですから自分の顔にフィットするマスクを選び、正しい方法で装着する必要があります。

マスクの着脱方法

マスクを装着する際は正しい装着方法により効果を高める必要があります。
マスクを外す過程で皮膚や他防護具を汚染しないように注意してください。
また処置室から離脱する際に外し破棄し、手指消毒も行ってください。

耳かけタイプ

着け方

  • *裏表を確認します。ノーズピースがある方が上になります。
  • *装着の際にノーズピースを隙間がないように鼻に沿って折り曲げ、押さえながら あごの下までプリーツを引っ張ります。

外し方

  • *マスクの両面を触らず、汚染物質が飛び散らないように 両手で耳ひもをもって取り外し、廃棄します。

間違ったマスクのつけ方例

ノーズピースを鼻の形に折っていない。

鼻の横の隙間ができ、口だけ覆って鼻部分が露出している。
(鼻からの曝露を防げません)

着用したマスクをあごにかける。
(マスクの内側に汚染物が付着する可能性があります)